August 2007

  

達磨はなぜ東へ行ったのか
WHY HAS BODHI-DHARMA LEFT FOR THE EAST?
    

連日の猛暑には思考さえ日常の外へ連れだされてしまう……。そんなことを思っていたとき、図書館の棚に「達磨はなぜ東へ行ったのか」(ペ・ヨンギュン監督 ' 89)のビデオテープをみつけました。まもなく閉館です、というアナウンスがながれていましたから、わたしは慌ただしく、その棚の前を過ぎようとしていました。と、その表題がわたしの目にとびこんできたのです。ああ、なんてしばらく。それは気にかけていたものでしたから。

ビデオテープを再生すると、タイトルに日本語訳はなく、最初にあらわれた字幕は、

彼は真理を問う弟子の前に
黙って一輪の花をさし出した

真の真理を知りたいと願ったとき、家族という狭い部屋を出て、草原に立った……魂の自由を求めて。つまり、自分を必要としている家族……ここでは盲目の母さえ捨てて、人でなしの道を選んだ。それが自分にとって正しいという確信さえないままに。

死期せまる老僧に青年僧は問います。「道が塞がれた時、誰に尋ねるのです?」
老僧は答える。「山川草木 森羅万象」

  


〈ゾウのはな子

終戦の日のころになると、上野動物園にいたゾウのジョン花子トンキーの姿が
うかびます。そして戦後の、二代目
はな子
今は井の頭自然文化園で暮らす
はな子に逢いに行きました。しばらくぶりのことです。
はな子が日本に来たのは昭和24年、2歳半のとき。今年60歳。

「はな子」と呼ぶと、近くにきてくれました。それから鼻を揺らして
応えてくれる。わたしも手を伸ばして。(もちろん距離はあります)

ねえ、はな子、タイの草原や群れのこと、夢になどみる?
 
  

  


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