〈倶子オフィス〉このごろのわたし 30

February 2008

  

春一番

2/23(sat)夕方
「強風の影響で運転を見合わせております……気象状況が変わり次第、ご案内いたします」
 JR京葉線のアナウンスです。それからしばらくして、
「(車内が寒くなりましたので)ドアを一旦閉めさせていただきます」
 連結車両の多く連なる長い電車ですが、乗り降りは最前車両と最後車両のみ。
 わたしもまた1時間20分、座席に坐したままを強いられました。東京行に乗車したとき、既に停まっていましたから、実際はどれくらいだったか? ことしの春一番の影響でした。

 この日、わたしが向かっていたのは「世界P.E.N.フォーラム”災害と文化”叫ぶ、
生きる、生きなおす」の会場
(代々木の全労災ホール)です。パンフレットには
〈地震!津波!旱魃!ハリケーン!台風!噴火!〉との見出しが記載されているのでした。

2/24(sun)正午
 
朝から電車は停まったままです。ホームに電車はありません。驚いたことに東西線のこの区間は動いているとのことでした。きのうは京葉線よりも復旧が遅かったように記憶しているのですが、風の流れが微妙に異なっているのでしょう。東西線の最寄り駅に向かうべく、振替移動のためのバス停留所に向かいました。

 ここは普段でも風のトンネルのような場所ということを即座に思いだしてしまいました。長い列をつくっているひとの誰もが、人間が飛ばされそうになっている。ええ、風のあおりですぐ目のまえの車道に倒れこんでは轢かれてしまいますから咄嗟に、道を区切っている鉄製の太いポールに、列が進んでからは停留所の電柱のような柱にわたしはしがみついて。そう、つかまるというよりはしがみついていた。それでも身体は柱に沿ってくるりとまわる。
「風が痛い」という子供の声。目のまえのひとの頭髪は真横に流れ、風にさらされる皮膚は凍傷になる……なるはずはないのだが、そんな思いがわたしをよぎる。

 ようやく3台目のバスの、バスのドアが閉められないほどの位置に身体を押し込めての移動でした。最寄り駅の化粧室で、さて髪を直そうとして驚きました。櫛が通らない。よくみると、出がけに洗ったばかりの髪がからんで玉になっている。そうしてやれやれ電車に乗ったとき、今度は身体じゅうに震えがきました。細かな震えがとまらない。さっきまでの凍てでした。その後は玄治店(げんやだな)濱田家さんでの食事でしたから、楽しみのまえにはいつも困難があるようでした。
 
  


March 2008

  

〈Ever Fresh〉

この冬からEver Freshの鉢植えと暮しています。Ever Freshは商品名。正確にはマメ科・
あかさや合歓の木。昼は刀身形の葉を開いているのですが、夜になってあたりが
暗くなるころには葉をぴたりと閉じてしまいます。それが眠りーーネムノキと
呼ばれる所以ですが、光を想う繊細な身はーーとても敏感に反応しますからね、
そのためにもやはり眠りで回復するしかないのでしょう。

ベッドで本を読んでいるうちに、部屋じゅうの灯りをつけたまま眠って
しまうことの多いわたしは Ever の睡眠不足をふと思い、ええ、最近は
気をつけるようにしています。

Ever は葉を閉じるので眠っていることがわかります。きっと他の植物たちも
夜には眠りのモードです。太陽と月に対する異なる記憶。人間は原初のころを
忘れてしまった。だからときどき思いやれない。人間には見えないことが多いですね。

「来る来ないひとの心へ合歓の花」やす
  


〈熱海早咲きアタミハヤザキ

熱海早咲き

〈きっと……もう咲いている〉
ことしのさくらに逢いたくて、花の場所に行ってみました。
春本番の暖かな日の、夕暮れちかいころでしたけれど。
……春はとっくにはじまっていて、そこにはもう、鵯
ヒヨドリも。March 15

鵯に逢いたくなれば はなのもと
 
  

March 22 のアタミハヤザキ↑:一週間後はこんなに満開

きょう(March 22) 靖国神社の観測木の5〜6輪が花を開き、気象庁より東京の
(静岡・熊本も同様に)桜の開花が宣言されました。ことしは平年より6日早く、
昨年よりは2日遅いとのこと。……わが家周辺のソメイヨシノはまだ蕾です。
 
  

いまが盛りの寒緋櫻も。March 15
 
  


Index・このごろTop13141516171819202122232425

26272829・30・313233343536 37383940

4142434445464748495051525354555657

585960

Copyright Tomoko Funaki. All right Reserved.