〈船木倶子の詩〉
朱
燃えている花のいろが涼しいのは と
わたしにはいぶかしかった
いちめんの野のむれる陽盛りに
その一茎の罌粟
燃えるとは ほんとうを燃えあがるとは
涯(はて)のしずけさ
「真夏の牡丹雪」
………………………………………………………………………………………………………………………
Index Poem-Top
Copyright Tomoko Funaki. All right Reserved.