〈倶子オフィス〉 Profile Album ・2・3

   

生家の裏から……

雪で覆われているのは堤、見えているのは寒風山(かんぷうざん)です。
ここに住む生きものたちや草や木は、わたしとおなじ冬を、風を、呼吸していた。ときにはロシア颪
(おろし)の痛さを。いいえ、わたしこそかれらのように。

現在、この風景は一変しました。

  

この雪道は、わたしひとりの通学路。
ひとりきりの夢だけが朝に夕にとおっていった。

(高校へ通うためのバス停留所にはこの道しかありません。
わたし以外の家族は別のルートで町に出ます)

  

  

男鹿水族館付近

これは戸賀(男鹿半島)の海。高校生だった当時のメモには、

哀しみなんて岩浜に捨てるものじゃない。
貝がらのように音をたてるであろうから……

入道岬に咲きだした小指ほどの筆竜胆や一輪草&二輪草、二ノ目潟の桑の実や山芍薬、八望台翁草にも逢いに出かけていました。また、波打ちぎわに湧きだしている金ケ崎温泉(誰も来ない崖下の)にもわたしはすっかり魅せられていて……
 
  


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